「隣の三尺」~昔の教えから気遣いを学ぶ~

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「隣の三尺」という言葉を聞いたことはありますか?

隣の三尺とは、家の前の掃除や雪かきをするときには、隣の家の前も三尺余分に掃除をしなさい、という教えのことです。

一尺=約30.3cm
三尺は約1mほど。

なぜ三尺なのでしょうか?

実はこの「三尺」という数字にこそ、この言葉の真意が隠れているのです。

互いの気遣いが大切である

自分の家の前の掃除をしようと外に出ると、すでに隣は掃除済みだったとしましょう。

もし、隣がキッチリ測ったかのように自分のエリアだけを掃除をしていたとすると、皆さんはどう思うでしょうか。全く悪いことではないのですが、何となく良い気持ちにはなりませんよね。同じように自分もエリアギリギリまでを掃除しようとすると、ちょうど境目にはどんどん汚れが溜まっていってしまいます。

これだは互いにとってデメリットです。

 

やりすぎも注意

では、相手が自分の家の前を全部掃除してくれていたらどうでしょうか。

そのときは嬉しいかもしれませんが、「自分が次に掃除をするときには、相手の分もやらなければいけないかなぁ」という気持ちも湧いてきませんか?

そうして相手の家の前を掃除してあげると、互いに親切がエスカレートしていって、何度も繰り返しているうちにどっちが多く掃除をしたのかわからなくなってしまいます。すると「自分の方が多く掃除をしているんじゃないか」というような思考になり、人間関係が悪くなるかもしれません。

 

三尺分の気遣い

自分は親切心で行った行為でも、やりすぎると相手はお返しをしなきゃと思うものです。

気配りは大事ですが、過度な気配りはお節介になる。
三尺分余計に掃除をするくらいの気配りがちょうどよいということです。